AC夫と私の日常

アダルトチルドレン夫と私の、日々の奮闘記です

はじめまして

はじめまして!

三橋ひなこと申します。

 

バリバリのアダルトチルドレンである夫の妻です。

 

2012年に結婚した夫は、無自覚のアダルトチルドレンでした。

 

ご両親との関係や夫の行動に違和感を持ち、

本やネットで調べまくった結果、

アダルトチルドレン」にたどり着きます。

 

アダルトチルドレン当事者の方のブログはたくさんありますが、

そのパートナーの記録はあまり見かけないので、

「誰かのためになれば」と思って、記録することにしました。

 

最近の夫は、だいぶアダルトチルドレンが薄れてきたようですが、

まだまだ完全体ではありません。

日々「は?意味わかんない」ということが湧いてきます。

 

この日記は、そんな夫と私の奮闘記です。

 

夫のおかしなところに気づいた頃は毎日必死だったので、

当時は経過を書き記す余裕がありませんでした。

 

10年以上かけて改善してきて、

今やっと経過をまとめる余裕ができています。

 

このため、順を追ってお伝えすることが難しいので、

思い出したことを少しずつ書いていきます。

 

よろしくお願いいたします!

嬉しかったこと

今日2024年5月10日、

すごく嬉しいことがありました。

 

夫からの電話に出たところ、開口一番に

「あれ?調子いい?」

と言われたんです!

 

ここ何日か頭痛がひどくて寝込みがちでしたが、

今朝起きたらスッキリしていて、

午前中から家事がはかどっていました。

 

今までは私の体調がどうであれ、

毎日昼休みに電話をかけてきては

「調子どう?」というのを何年も繰り返してきました。

 

私がひどい頭痛持ちで、夫は心配したいようなのですが、

その日に応じた対応ができないので、

毎日定時連絡をして体調を確認する以外に、

顔色や声の調子で体調を推し量ることができなかったんですよね。

 

それが、今日は声の調子だけでわかったんです!

本当にすごい!

 

長年の努力が一つ実を結びました。

本当に嬉しかったです。

記憶を改ざんする

夫は、自分の間違いを無かったことにするために、時系列をめちゃくちゃにします。

出来事の時系列を入れ替えることで、自分が悪者にならないようにするんです。

 

もっと前は、そもそも自分の非を認めませんでした。


夫は子どもの頃、 納得できず親から一方的に怒られることがしょっちゅうあったそうです。

そのため、「人に間違いを指摘される=怒られる」と捉え、 素直に受け止められず、意識せずに言い逃れしようとしていたのではないか、と言っています。

 

更に、自分を正当化するために、「無意識」 で自分が都合がいいように時系列を入れ替えてしまいます。

無意識なのが厄介なんです。

同じ出来事でも、お互いの認識を整理してみたら、まったく違う出来事になっていたりします。


この点について、現在では、悪い部分は素直に直そうという意識ができるようになりました。

そして 自分の非も認められるようになりました。

 

でも、 時系列をめちゃくちゃにするのは、今でもしてしまうことがあります。

 

10年経っても治らないので、完全に治すのは難しそうです。

翌日、無かったことにする

夫の変なところの話なんですけど、

夫と何か言い合いになっても、夜寝て翌日起きたら、それが未解決でも無かったことにして、 いつもどおりの振る舞いをする、

という点があります。

 

原因としては、
原家族ではそれが当たり前だったから。

 

一方的に親に怒られるなどして雰囲気が悪くなっても、

翌日になると親のほうから、何事も無かったかのように接してきていた、

ということです。

 

それが当たり前となっていたので、

「問題が解決しないと雰囲気が悪い状態は改善しないでしょ?」

という私の言葉が本当に理解できていませんでした。

 

1日経てばお互い忘れて接するのが正しいことと信じていたんです。


「解決しないと普段どおりに戻らないから、 未解決なのに忘れて普段どおりに接するのはおかしい」

と何度も説明しました。

 

そもそも夫は、自分が悪いと素直に認めることができず、 初期は言い訳ばかりしていました。

自分の落ち度をもみ消すために、記憶を捻じ曲げることなど日常茶飯事です。

(記憶の改ざんについては、後日詳しく書く予定です。)


私の説明を理解してからも、そこから先の道のりは長かったです。

 

問題を解決するためには、

①ケンカになった原因を考える

②自分が悪いと気づいたら、 どこがどう悪かったか具体的に伝え、素直に謝る

③どうやって今後改善するつもりかを伝える

というのを順序だてて説明しました。

 

そういったことを身につけるということは、今までしてこなかったことなので、かなり大変だったようです。

 

でも夫の努力もあり、2024年現在では気まずい雰囲気をなるべく早く解消できるようになっています。

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群」って聞いたことありますか?

 

アスペルガー症候群の特徴を持つ人の配偶者、あるいはパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉、だそうです。(Wikipediaより)

 

私は初期の頃、夫がアスペルガー症候群ではないかと疑っていました。

 

①他人に興味が薄い

②あいまいな言葉や指示が苦手

③相手の表情から感情を読み取ることが苦手

④根回しができない

⑤特定の音や感触を嫌う

⑥仕事ができる

 

以上のことから、アスペルガー症候群だと考えていました。

 

①については、

ごく身近な人以外の顔や名前をほとんど覚えていない。

人に対して怒らない。(興味が無いし、期待していないから。)

 

②については、

電車のホームで「白線の内側にお下がりください」というアナウンスを聞いて、白線のどちら側に行くことを指すのかわからない。

 

③については、

そもそも人の顔を見ていない。(これは家族に対しても同じ。)

 

④については、

人の感情がわからないため、「こうしたらこう思うだろうな」という予想がつかず、根回しの必要性を感じない。

 

⑤については、

洋服のタグがどうしてもイヤで、ハサミが無ければ噛みちぎる。

 

⑥については、

夫とは元同僚なので知っていますが、すごく仕事できます。

 

これだけの要素が揃っていたので、間違いないと思っていました。

 

当時、私は夫の違和感の正体に名前を付けたくて躍起になっていたので、発達障害の診断がゆるいクリニックを探し出し、県をまたいでそこに行かせて、病名を付けてもらったくらいです。

 

10年以上経った今では、アスペルガー症候群ではなかったと確信していますが、当時はそういう状態だったので、自分に心身の不調が起きた時に「私はカサンドラ症候群なんだ」と思いました。

 

ご自分が「カサンドラ症候群」だと疑って苦しんでいる方にお伝えしたいのですが、

もしかしたらパートナーの違和感の正体は、アスペルガー症候群が原因ではない可能性があります。

 

アスペルガー症候群の場合は、その特徴と一生付き合っていかなければなりませんが、

アダルトチルドレンの場合、長い時間をかければ変わる可能性があります。

 

ウチの夫はアスペルガー症候群の診断を受けていますが、今は変わってきたので、だいぶ本人が生きやすくなっています。

アスペルガー症候群ではなく、アダルトチルドレンだったからです。

 

アスペルガー症候群を疑っている方とそのご家族の方は、

アスペルガー症候群だと思われる方の生育歴に注意してみてください。

ご本人と親御さんとの関係が良くなかった場合、現状が改善する可能性があります。

フリーズ

夫は、私が何かを指摘すると、

「怒られた」と感じてフリーズしてしまいます。

(2024年現在はフリーズしていません。)

 

そして厄介なことに、

フリーズ中は端から見ると真剣に話を聞いているように見えます。

でも実際は真剣な顔をして話を聞き流しているだけです。

 

最初のうちはそれがわからず、ずいぶん時間を無駄にしました。

 

昼間は、まだ赤ちゃんだった下の子をおんぶしながら、アスペルガー症候群サイコパス・ソシオパスなどの本を読み、夜中に子どもたちが眠ってからその日に読んだ本の内容を夫に話して、なんとか夫の違和感の正体を突き止めようとしていました。

 

それを数か月繰り返した頃、以前話したことを夫がまったく覚えていないことに気がつきました。

それを問い詰めると、

「フリーズしていて何も聞いてなかった」

と言います。

 

数か月の時間と労力を無駄にしていたことを知り、私は気が狂ったように怒りました。

 

後にわかったことですが、夫は「怒られた」と感じるとフリーズしてしまい、全然話が耳に入ってこなくなるそうです。

 

なぜ、そうなってしまうのか?

 

それは夫が子どもの頃の、親からの怒られ方が原因のようです。


・親は怒る時にルールがなく、ただ怒鳴り散らし、ゲンコツをされ、 何度も「ごめんなさい」と謝罪するしかなかった。
・おそらく親にとっては怒ること自体が目的のため、 夫自身は何のために怒られているのか理解が出来なかった。
・そのため、親の地雷を踏まないようにすることと、 怒られたときはただ親が怒ることに満足するまで耐えるしかなかっ た。
・親が怒りそうになると「またか」とビクビクし、 親が怒り始めると、思考停止してフリーズすることが習慣になっていった。
・フリーズすると、ただ時間が過ぎるのを待つだけになってしまう。

 

とのことでした。

 

ちなみに、「親」というのは「両親とも」だそう。

父親が居る時は、父親が怒って母親は父親の味方をし、

父親が居ない時は母親が父親のような怒り方をしていたそうです。

 

私が子どもの頃は、母親が叱る専門で、父親に叱られたことは一度もありません。

そんな感じで役割分担をしていたり、一方が叱っている時は他の家族が子どもの味方をする、というご家庭が多いのではないかと思いますが…(-_-;)

 

このフリーズ現象が解決したのは、後に通ったカウンセリングのお陰でした。
 

 
臨床心理士さんに、

「 奥さんは親と違ってあなたを攻撃するようなことはしないですよ。」

と言われてから、妻に対して親と同じ反応をしているのはおかしい、 そんなことしなくて良いんだ、と理解できたそうです。

 

近しい人ではなく、第三者から言われたことで気づきに繋がったそう。

 

ここに至るまで3年ちょっと掛かっています(ヽ´ω`)