「カサンドラ症候群」って聞いたことありますか?
アスペルガー症候群の特徴を持つ人の配偶者、あるいはパートナーに生じる、身体的・精神的症状を表す言葉、だそうです。(Wikipediaより)
私は初期の頃、夫がアスペルガー症候群ではないかと疑っていました。
①他人に興味が薄い
②あいまいな言葉や指示が苦手
③相手の表情から感情を読み取ることが苦手
④根回しができない
⑤特定の音や感触を嫌う
⑥仕事ができる
以上のことから、アスペルガー症候群だと考えていました。
①については、
ごく身近な人以外の顔や名前をほとんど覚えていない。
人に対して怒らない。(興味が無いし、期待していないから。)
②については、
電車のホームで「白線の内側にお下がりください」というアナウンスを聞いて、白線のどちら側に行くことを指すのかわからない。
③については、
そもそも人の顔を見ていない。(これは家族に対しても同じ。)
④については、
人の感情がわからないため、「こうしたらこう思うだろうな」という予想がつかず、根回しの必要性を感じない。
⑤については、
洋服のタグがどうしてもイヤで、ハサミが無ければ噛みちぎる。
⑥については、
夫とは元同僚なので知っていますが、すごく仕事できます。
これだけの要素が揃っていたので、間違いないと思っていました。
当時、私は夫の違和感の正体に名前を付けたくて躍起になっていたので、発達障害の診断がゆるいクリニックを探し出し、県をまたいでそこに行かせて、病名を付けてもらったくらいです。
10年以上経った今では、アスペルガー症候群ではなかったと確信していますが、当時はそういう状態だったので、自分に心身の不調が起きた時に「私はカサンドラ症候群なんだ」と思いました。
ご自分が「カサンドラ症候群」だと疑って苦しんでいる方にお伝えしたいのですが、
もしかしたらパートナーの違和感の正体は、アスペルガー症候群が原因ではない可能性があります。
アスペルガー症候群の場合は、その特徴と一生付き合っていかなければなりませんが、
アダルトチルドレンの場合、長い時間をかければ変わる可能性があります。
ウチの夫はアスペルガー症候群の診断を受けていますが、今は変わってきたので、だいぶ本人が生きやすくなっています。
アスペルガー症候群ではなく、アダルトチルドレンだったからです。
アスペルガー症候群を疑っている方とそのご家族の方は、
アスペルガー症候群だと思われる方の生育歴に注意してみてください。
ご本人と親御さんとの関係が良くなかった場合、現状が改善する可能性があります。